結核ってこんな病気

結核の正体

関連要因

結核の患者のなかには、結核に関連のある病気のために発病した人が少なくありません。とくに、中高年の人に多く、近年の結核増加の大きな要因となっています。いまの高齢者が若かった頃は、結核菌が蔓延していた時代です。そのため、若い頃に結核に感染している人が多くいます。

その後は高い免疫力で、結核菌の増殖をおさえてきましたが、年をとり、結核発病の関連要因となる糖尿病やガンをわずらうと、免疫力が低下して結核菌の増殖を許してしまいます。

このように関連疾患やガンだけでなく結核も発病してしまうと治療が困難になるのです。高齢者は結核菌に感染している可能性を念頭におき、気になる症状が現れたときには、できるだけ早く病院で受診するようにしましょう。

また、エイズと結核の合併症は、1980年以降アメリカで急増し、注目されるようになりました。流行はおさまりつつありますが、日本は先進国の中では例外的に増加傾向にあります。日本では現在HIV感染者とエイズ患者の累計人数が1万5000人を越え、年間約1000人ずつ増加しています。この人たちが将来的に結核を発病する合併リスクは高く、日本でも結核とエイズの両方に感染している人が増える可能性は大いにあります。

HIVに感染すると直後に風邪のような軽い症状が出ることもありますが、ほとんど気づかれることはありません。そのまま免疫細胞に侵入し、約10年潜伏します。そして10年後、免疫細胞の破壊が進行して免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなり腫瘍や発疹などの症状がでることがあります。この状態をエイズと呼んでいるのです。