結核ってこんな病気

感染から発病まで

数カ月後の体調不良

結核菌に感染したら100%発病するかというと、決してそうではありません。感染者の約7割の人は免疫システムによって守られ、結核菌の増殖がおさえられるため、生涯発病しないまま過ごします。

その一方で、結核に感染したあと、3カ月~2年以内の比較的すぐに発病することがあります。そのような場合を「一次結核症」と呼び、感染者の15%の人にみられます。一次結核症は、乳幼児や、不摂生な生活を送り免疫力の低下している若い世代の人に多くみられる傾向があります。

結核はすぐに発病する人と、そうでない人に分かれます。人はある程度の免疫力をもっているので、菌の増殖が抑えられ、すぐに発病することは稀のようです。ただし、感染直後に免疫によって菌の増殖をおさえることができても、それが生涯続くかはその人次第です。不摂生な生活が続き、免疫力が低下すると結核菌が一気に増殖し、発病することもあるのです。

まさに結核を封じ込められるかどうかはここで決まると思ってもいいです。感染から発病まである程度の時間がかかる場合は、免疫の効果もあり発病から悪化するまでにさらに時間がかかる場合があります。この時はまだ普通の生活を送っていますので、発病に気づかず不特定多数の人が集まる場所で過ごしていると、集団感染を引き起こすおそれがあります。

特に密閉されていて、寒気が不十分な建物は感染のリスクが高いので注意が必要です。一人一人が結核は過去の病気ではなく、現在もなお人々を苦しめる恐ろしい病気だということを意識しなければなりません。風邪の症状が長引いたら結核や肺の病気を疑い、受診することが必要です。