結核ってこんな病気

感染から発病まで

咳が続く

結核の初期症状は、咳や痰、発熱や体のだるさなど、風邪とよく似ています。また寝汗や疲れやすさや、37度以上の熱が続くといった症状もあります。見極めのポイントは、症状が二週間以上続いたり、よくなかったり悪くなったりを繰り返すことです。この場合は風邪以外の病気を疑うべきでしょう。

結核に感染し、発病しても結核特有の症状があるわけではありません。そのため、ほとんどの人は風邪だと思いこみ、発見が遅れることがしばしばです。咳がひどくなり、痰の色も量も変化してきます。あるとき、痰に血が混じったり、胸の痛みなどの症状が出て、ようやく風邪でないことに気づくのです。

このような悪化した症状が出る前でも、風邪のような症状が2週間以上続くときは自己判断をせず、病院で受診することが大切です。さらに悪化すると体重の減少や呼吸困難など明らかに風邪とは違う症状が出てきます。病院では、胸部X線検査、ツベルクリン反応、痰の結核菌検査などの結果を経て結核と診断され、その後は入院治療となります。

結核はかつて年間15万人もの死者を出し、不治の病としておそれられていた病気です。しかし、優れた薬が開発されたことによりいつの頃からか、過去の病気とよばれるようになりました。しかし今でも年間2000人以上の人が結核で尊い命を落としています。そこには現代ならではの原因があります。

若者の不規則な生活や、持病をもつ高齢者が多いことが結核の再興と直結しています。ここでは結核のごく一般的な症状を紹介しましたが、なによりも問題なのは結核には特有の症状がないことによる意識の薄さ、過去の病気と思われる認識の薄さなのです。