結核ってこんな病気

感染から発病まで

10年後に

結核に感染した直後は免疫システムによって菌の増殖がおさえこまれ、結核菌の活動が休止状態になっていたのに、数年以上経過し、免疫が衰えた時に発病することがあります。これを「二次結核症」といいます。これは感染者の約15%にみられます。

免疫力低下の原因としては、糖尿病をはじめ、胃潰瘍やガンなどの病気のほか、免疫力をおさえる薬の服用などが挙げられます。また喫煙習慣や過剰なストレスも深く関係しています。長年の喫煙は肺を汚すだけではなく免疫力も低下させます。さらに糖尿病も喫煙と同じく免疫力を低下させるのです。

このように感染直後は免疫システムによって結核菌の増殖はおさえられていたのに、糖尿病や喫煙などによって免疫力が著しく低下、長年チャンスをうかがってきた結核菌がこの機会に一気に増殖することになるのです。免疫機能の低下は結核の感染、発病につながります。

日頃から栄養バランスのよい食事をとる、十分な睡眠をとる、過労を避ける、適度な運動を続けるなどを心がけ、免疫機能を低下させないように努めましょう。ごく一般的な予防策ですが、既に感染している人が多く、免疫機能が衰えやすい高齢者にとってはたいへん重要なことです。

免疫機能が低下すると、潜伏していた結核菌が活発になって増殖を始め、病巣をつくります。これは感染後、数年~数十年経って発病します。70歳以降で発病する人はほとんどがこのケースです。結核に未だ感染していない人は年齢が下がるほど多くなります。結核の減少に伴って結核菌に触れる機会が減ったため、子供だけでなく、大人にも増えてきました。これは逆に言えば、結核に対する免疫が働かないので、感染しやすく、菌の増殖が起こりやすいのです。