結核ってこんな病気

日々の生活の中で

使用物からの感染

家族が結核を発病した場合、よく心配されるのが患者さんの使用していたものの処置です。触れると感染するのではないかという心配は無用です。家庭内には衣類や寝具、食器類のほか、電化製品のリモコン、電話機、パソコンのキーボードなど、患者さんが触れたものがたくさんあります。

しかしこれらのものから感染する心配はありません。掃除なども特別な薬剤やアルコール消毒をする必要はありません。いつもと同じ要領で掃除をすれば大丈夫です。一緒に生活していたのであらゆるものに触れていることでしょう。

しかし、結核はほとんどの場合が空気感染なので物からうつることはありません。食器類も一度洗剤を使ってきれいに洗い、菌を流し、水気をふき取ります。洗剤は特別なものを使う必要はなく、いつも使っているもので十分です。家の窓は全て開けて換気をよくしましょう。

患者さんが使用していた部屋だけではなく家全体の空気を入れ換えるようにしましょう。結核菌は紫外線に弱いので、日光に当てると殺菌できます。寝具や衣類などは洗濯して半日ほど直射日光にさらせば大丈夫です。ただし、痰を出し鼻水をかんだティッシュペーパーなどのゴミだけは要注意です。結核菌が大量に付着している可能性があるのでビニール袋に密閉するなどして処分するか焼却しましょう。

このように結核を発病した家族が使用していた衣類や寝具、食器などから感染する心配はほとんどありません。患者さんが使用していたものを捨てるなどの処分をする必要もありません。こうした行為は家族といえども患者さんの心を深く傷つけることになるので十分に注意しましょう。