結核ってこんな病気

日々の生活の中で

結核医療の決め手

結核の治療がうまくいくかどうかは、薬の服用にかかっていると言っても過言ではありません。とくに退院後の薬の服用状況が重要なカギを握っています。そこで薬を正しく服用するための様々なサポート態勢がとられています。

退院後は医師や看護師の目が行き届かないので、薬の飲み忘れや勝手に服用をやめるなどの問題が発生し、再発や耐性菌を作るという問題が起こりがちです。「退院後DOTS」を行って、家族や周囲の人が服薬を支援します。

「退院後DOTS」にも患者さんの状況により様々なDOTSがあります。「外来DOTS」は中断リスクの高い患者さんのためのDOTSです。対象者は住所不定者、アルコール依存症者、治療中断歴のある人、再発患者等です。医療関係者や保健所の職員が毎日訪問し、服薬指導を受けます。「訪問DOTS」は服薬支援が必要な患者さんのためのDOTSです。対象者は介護を必要とする在宅高齢者、一人暮らしの高齢者、治療継続が不安な人などです。

週に1、2回、介護や福祉サービスの関係者が中心となって家庭訪問を行い、服薬指導をします。「連絡確認DOTS」は外来・訪問DOTS以外の患者さんで対象者は、施設などに入っている高齢者、基本的に自己管理が可能な方です。月に1~2回以上、訪問または電話などによって服薬状況を確認します。患者さん本人が、保健師さんをはじめ多くの支援者と話し合って連絡方法を決めます。

以上のように結核医療の決め手は服薬の継続にかかっています。医療機関のDOTSはかなりの成果をあげています。そして、もっとも重要なのは家族や友人、近所の人からの服用を促す声かけでしょう。もちろん患者本人の治癒に対する強い意志が大切なのは言うまでもありません。