結核ってこんな病気

日々の生活の中で

感染リスク

結核を発病していると判明したとき、その患者さんの治療はもちろん再重要ですが、同じように大切なことが二つあります。一つは誰から感染を受けたのか。もう一つは他の人に感染させていないかです。

その二点を調べて感染の広がりを最小にします。感染源を調べることは、患者さんが若い場合に特に重要です。結核に対する免疫のある人が少なく、集団感染が起きやすいからです。感染の広がりを調べるためには、自分に咳などの症状が出始めてから、仕事や遊びで接触した人を検査する必要があります。

感染源の判定には基準があります。肺結核、咽頭結核と診断された人、喀痰検査で塗沫陽性の人、胸部X線検査で空洞性病変がある人は感染性が高いと判断されます。そして感染源とどれくらいの接触があったかで3段階に分けて、接触者健診が必要かどうかの判断基準にします。

「最優先接触者」は、感染した場合に発病のリスクが高い、あるいは重症化しやすい接触者のこと。乳幼児、糖尿病患者、免疫抑制薬や、ステロイド剤を服用している人、免疫不全疾患のある人が該当します。「優先接触者」は感染源となった人と同居している家族、生活や仕事の場で同じ部屋で過ごした人、週に数回、車に同乗していた人などは優先接触者として判断されます。

「低優先接触者」優先接触者ほどではありませんが、接触が会った人。週に1回、短時間会っていた程度の人は低優先接触者と判定されます。 現代社会では、同じ家に住む家族よりはむしろ、学校や職場の仲間。恋人などと長時間過ごすほうが多くなり、過ごす場所は、気密性が高い換気が悪いなどの悪条件下が多くなっています。つまり従来の基準とは異なり、接触頻度の高い家族が、もっとも感染する可能性が高いとは一概に言い切れません