結核ってこんな病気

感染と発病

化学予防

結核に感染していて発病の恐れが大きいと思われる場合、発病していなくても予防的に治療をおこないます。これを「化学予防」といいます。半年間、抗結核薬を服用して、結核菌の活動を押さえ込み、発病しないようにします。

結核を発病した人が身近にいて、QFT検査などの接触者健診で感染が確認された人は「潜在性結核感染症」と診断されます。感染後2年くらいは発病のリスクが大きいため、将来に渡って結核を発病させないために化学予防をおこないます。化学予防の目的は、主に抗結核薬であるイソニアジドを服用して発病する前に結核菌を消滅させ、増幅を押さえ込むことです。

服用方法は、抗結核薬のイソニアジドを6~9カ月飲みます。従来は、化学予防の対象は子どもと若者に限られていましたが、現在は年齢を限定せず、感染を受けていて発病のリスクの大きい全ての人に行われるようになりました。最近感染を受けた人の他、結核の発病を促す病気を持った人、免疫を抑制する薬を使っている人などがその対象になります。

化学予防には気をつけなければならない様々な留意点があります。大事なことは発病前なので症状はないのですが薬は毎日服用するということです。飲んだり飲まなかったりでは効果は期待できません。逆に耐性ができて逆効果になる恐れもあります。日常生活は、特に意識せず普段通りの生活をこころがけます。

極度の疲労や睡眠不足は免疫力を低下させますので、睡眠はしっかりとり、日々の生活での疲労の回復に努めましょう。化学予防中に、咳や痰、発熱などの症状が出たら、発病が疑われるのですぐに受診して医師の指示に従ってください。また、薬の副作用によって、肝障害が起きることがあります。医師から指示があるので化学予防中は、定期的に肝機能検査を受けることになります。