結核ってこんな病気

結核の治療

抗結核薬

結核の治療では、体内で活発に活動し続けている結核菌を退治しなくてはいけません。そのために用いられるのが、抗結核薬です。抗結核薬には11種類あり、なかでもイソニアジド、リファンピシン、ピラジナミ、エタンブトール、注射薬のストレプトマイシンの5種類をメインに使います。

複数の薬を使うのは、薬が効きにくくなる耐性菌を作らないようにするためです。特に最初の2カ月は、結核菌の活動が活発なため、薬で徹底的に叩く必要があります。それぞれの薬に菌を殺したり、活動できなくしたりするなどの効用があります。抗結核薬は6~9カ月間と、長期にわたって服用します。

服薬方法には基準がもうけられており、基本的にこれに従います。また、抗結核薬には副作用があるので、正しい知識をもっておくことが必要です。副作用と思われる症状が出たら、すぐに医師に連絡をとります。また、副作用が出たからといって服用を勝手にやめるのは厳禁です。

抗結核薬は長期間服用するので、体に対する薬の影響を心配する人もいるでしょう。こうした不安は当然のことですが、いたずらに怖がるのではなく、どんな症状が出たら注意すべきなのか、どう対処すればよいのかを知っておくことが大切です。そうすればより安心して薬を服用することができます。

結核の治療では、耐性菌や再発を防ぐために、なにより医師の指示を守って薬を服用することが大切です。ところが退院すると薬の服用が正しく継続されないことがあります。患者さんにしてみれば「症状もおさまったし、体調もいいから大丈夫」と思うのかもしれませんが、これはとても危険です。そこで、服薬を継続するために考案されたのがDOTSです。日本はもとより、世界中でおこなわれており、結核治療の要となっています。現在、日本では結核の治療をおこなっている約8割の医療機関でおこなわれています。